9月16日

大会4日目。大会の最後を締めくくるにふさわしい晴天だった。最後の日、メンバーは来年度へ向けて車両をプラクティス会場へ運んだ。ドライバーの練習だけでなく、車両セッティングを変更したときの車両挙動を調べるためだった。これまでこういった場では必ず運転したファーストドライバーはこの日は見学。来年のドライバーが車両に乗り少しでも多くのデータを集めようと頑張った。大会最終日にしてすでに来年度へ向けて動き出している後輩たちの姿を、リーダーは黙って見つめていた。

昼過ぎ、動的競技の行われたエリアで全体の集合写真の撮影。そして表彰式。誰もが今年もまた賞を何ひとつ取れないと諦めていた矢先だった。グッドフレームデザイン賞2位に京都大学の名前が挙がったのは。歓声とともに、フレーム設計者が中央に歩みを進める。その手にトロフィーが手渡された。アルミスペースフレームを採用して三年目。難しいと言われるアルミ溶接に果敢に挑戦し、その特性を生かしきったフレームが初めて評価された瞬間だった。

表彰式が終わってメンバーたちはそれぞれ車両を囲んで記念撮影を始めた。応援に駆けつけてくれたOB、今年で引退してしまう先輩、そして共に頑張ってきた友人たち。斜陽の中で車両は燦然と輝いていた。


京都大学フォーミュラプロジェクト2006年度大会成績
静的部門:
  コスト審査:18位(58.8/100)
  デザイン審査:10位(129/150)
  プレゼン審査:6位(67/75)

動的部門:
  アクセラレーション:23位(3.5/75)
  スキッドパッド:14位(2.5/50)
  オートクロス:13位(99.12/150)
  エンデュランス:19位(173.93/400)

総合成績:14位(546.8/1000)
グッドフレームデザイン賞2位

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